腎胚の周囲の静脈損傷

昨日は、帰宅してから書きますとしておいたが、やはり早い方がよいと思い、今、書いておく。　　　　　　　　　　　　　　　　　　以下、先生の話。　　　　　　　　　　　　　　　　まず、CT画像で黒い影となって腫瘍と疑われたものは、血の固まりだった。それが、今回、像映剤を直接、腎ウに入れたので、溶けたか砕けて流れ去ってしまったことが、画像で確認できた。　　　　　　　　　　それでは、なぜ血尿が出たかというと、腎ウの中に腎胚という、腎臓から尿が出てくる器官があるが、その周囲を静脈と動脈が取り巻いていて、その一部がやぷれていた。それで、血尿が出たし、血の固まりもできたわけだ。　　　　　　　こういう症例は非常に珍しく、私が担当したうちでは、あなたが三人目だ。　　そういうわけで、悪性のものは無かったので、とりあえず、心配はない。　　　血管のやぷれについては、自然に塞がることもあるし、治療法がないわけではない。しかし、出血がひどくて、貧血になっているわけでもないので、心配はない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まあ、以上のような説明があったので、とりあえず、好かった、ということになったわけです。　　　　　　　　　　　　　　　　　どうも、ご心配をおかけしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　明日、退院します。