SSブログ

脱水症状と新陳代謝と途中給水

 ジョグング、ウォーキングの途中で、ジョギングの時は1.1リットル、ウォーキングの時は550mlと、途中給水するようになってから10日あまり経つが、その結果は、どうやら、それ前まで、途中給水しないでやっていたのは、いかにも我流の、危ない真似だったということになりそうだ。


 以前にも書いたが、私は小学校以来、大学まで、授業や部活で運動するときは、「運動中は水を飲んだら、ダメ。終わってから飲むように!」という、旧式の指導方針の下でやってきた世代だ。ランニングでも、ソフトボールでも、サッカーでも、テニスでも、炎天下でやって、いかに汗をかいて喉が乾こうが、「それに耐えてやること(が、身体機能の向上に繋がる、上手くなれる)」という教育だった。

 一種の「シゴキ」である。

 もう、昔から、皆やっているので、また、周囲を見ても、当時はテレビで見るスポーツ観戦でも、選手が途中給水している場面など、見られることはなかったので、それが当然だと思い、私たちは、喉が乾いても、終わってから水を飲めることを「夢見て」、必死に頑張ったものだ。
 当然、教師やコーチたちは、その「指導」を当然のように徹底させようとしていた。

 今から思い返してみれば、いかに異様な「トレーニング」光景だったか、というものだろう。

 しかし、大学を卒業してから、しばらくはスポーツとは縁のない生活をしていたが、ある時、1980年代の前半頃だったと思うが、通りすがりのスポーツ用品店のショーウィンドーに、ゴルフ用品と一緒に、なにか「運動時の水分補給に!」というような文句で、粉末でできた、水で溶いてのむタイプの、今で言う「スポーツ飲料」が展示してあるのに、新鮮な驚きをもって、見入ったものだった。「最近では、こういうのを飲むのが、最新の流行なんだ」と、思ったものだ。

 その当時は、自分はゴルフなどしなかったから、その店に入ることもなく、見過ごしたわけだが、どうも、その頃から、スポーツ界では、運動中には発汗で水分・ミネラル分が失われるから、遅滞なくそれを補給するように、という流れが始まっていたように思う。

 それが、一般に、スポーツ中に汗をかいたら、水分補給するのが当り前、と思わせられるようになったのは、Jリーグのテレビ中継だった。選手たちは、プレーが中断するたびに、ピッチ周辺に散らばっているペットボトルから、ガブガブ水(またはスポーツドリンク)をのんでいる。これは、強烈な印象だった。

 その後は、プロ野球中継でも、選手たちは、ダッグアウト・ベンチ内で、チェンジするたびに、ペットボトルで水を飲んだり、コーラのサーバーから飲んだりしている光景が映されるのは当然のこととなっていた。

 まあ、スポーツ界という専門の分野で、何時からどういう形で、トレーニング時に給水をするようにとの方針の全面転回がなされたのかは、知る由もないが、1980年代頃から始まり、1990年代にはもう当然のこととはなっていたようだ。

 
 そこで、私のことだが、サラリーマンを辞めて家庭に閉じこもるようになってから、当初は「食っちゃ寝」状態だったから、最大時で、体重は74キロにもなってしまっていたので、当然ながら、健康診断で、「肥満」とか「肝脂肪」とか、指摘されるようになって、ついには医師から、「適度に運動して減量したらどうですか?」と指導されるようになったわけだ。それが、もう、8年くらい前のことだったか。

 最初は、ウォーキングだけで、それも、初めは30分ほどやるだけで、必ずしも毎日体重を計るわけでもなかった。

 しかし、体重74キロといえば、私の場合は、BMIでいうと26.5だから、この水準だと、ちょっとウォーキングすれば、面白いように体重は落ちていくので、落ちるに連れて、やる気が出てきて、時間も距離もだんだん伸びていき、30分が40分になり、1時間になり、1時間半になり、体重が落ちていくのが鈍くなり始めた数年後には、2時間やるようになっていた。
 また、そのころ読んだウェブサイトで、ウォーキングで足を慣らしていったら、次第にジョギングへ移行して行くと、ダイエット効果はもっと出るというようなことを読んだので、その気になって、ジョギングをするようになった。もともと、中学生のとき陸上2000mの選手をやっていたので、ジョギングには自信があったこともある。

 そこで、2時間もジョギングをするようなこともあったのだが、そうなると、当然汗をかいて喉が乾く。それを、当初は、帰宅後、スポーツドリンクを500ml飲むことで補っていた。当時は、すでに、どの運動関係のウェブサイトでも、ウォーキング、ジョギンギにかかわらず、給水は小まめに摂るようにということが明記されていたのだが、わたしは、「育ち」のままに水を飲まない「シゴキ」世代だったので、ここでも、敢えて水は飲まずに通したのだった。
 それは、ウォーキング後、ジョギング後に体重を計る時、その日どれだけ体重が落ちたかを見るのに、水を飲むとそれだけ体重減幅は小さくなるので、飲まないと大きく体重が落ちるという「自己満足」もあった。

 しかし、ここ数年、体重は60キロ前後まで落ちてきて、BMIでみても、22以下になってくると、そうそう気持ちよく体重が落ちるわけではないし、落ちたり落ちなかったりを繰り返す日々になり、ウォーキングやジョギングの「質」が問われるようになってきた。つまり、ジョギングで2.5キロ落としても、リバウンドとして翌日への増加幅が3キロあれば、「骨折り損のくたびれ儲け」ということになってしまう。

 そこで、翌日への増加幅の大小は、終了後から夕食を食べ、夕食後の間食(デザートや水や果物)を摂り、夜間就寝して、翌日へどうなるかが問われることになり、次第に、間食の大小より、新陳代謝如何が増加幅の大小に関わることが分かってきて、何とか新陳代謝をコントロールできないものか調べたたりしたが、よく分からないままに来ていた。

 そういうとき、昨年あたりから、異常気象による「猛暑日」の増加によって、「熱中症」対策が盛んに報道されるようになって、私の場合も、7~8月のあまりに暑い日には、給水が必要なんではないかという気持ちになってきた。昨年は、よほど暑い日は、何日か、途中の自販機でミネラルウォーターを買って飲むようなことはしていた。

 しかし、今年になって、春先から初夏にかけ、暑い日にジョギングすると、確かに3キロ以上も体重は落ちるのだが、それに連れて、夕食後夜間の喉の渇きは半端ではなく、多い日には1.5リットル近く飲むこともあった。

 今、思い返してみれば、これは、ジョギングで途中給水しないことは、身体が一時的に脱水状態になっていて、終了後に500ml飲んだ程度では、回復できないということなのだろう。
「小まめに給水が必要」と言われていることは、少しでも水分が失われれば、身体は脱水状態になるから、それを防ぐ意味で、小まめに給水を、ということなのだろう。

 そして、今、途中給水するようになって分かったことだなのだが、この脱水症状を起こさないことが、その日の新陳代謝を正常に保つ秘訣であったようなのだ。


 昔の、「水を飲まないで頑張る」というのは、何が何でも「精神力」でやるという「誤った根性論」に思われるが、そこでは、身体が一時的に脱水症状を起こしているということに対する認識不足があることに、鈍感すぎたこともあったようにも思われる。


 まあ、私の場合は、「熱中症」対策という報道からのヒントだったが、今では、途中給水することをしなかった「頑固さ」「自己満足」に、内心忸怩たるものがある。


 わたしも、結構、ダイエット関係のウェブサイトや運動関係のウェブサイトを覗いているので、それらに書かれていることを、すべてそのまま鵜呑みにしてはいないが、どのサイトでも、当り前のように「小まめに給水を」と書いているような、スポーツ界の常識には、もっと早くから素直に、試してみて実行しておけばよかったなと思う、今日この頃である。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

 
アディダス 91 クロステーピングストッキングショート
アディダス 91 クロステーピングストッキングショート
価格:1,071円(税込)
 

ジオターゲティング