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警察というところの「取調べ」の手口

 もうしばらく前のことになるが、ウォーキングコースの途中に、中学校の脇の道があるのだが、そこを歩いているときのことである。

 後ろからパトカーが近づいてきて、歩いている私の脇に止まって、警官が一人降りてきて、私に尋ねてきた。

「おたくはどの辺に住んでるのかね?」

 わたしは、

「この近くですけど…」と応えると、

「最近、この辺で、この時間帯に、不審な男が、黒っぽい服を着ているらしいが、子供に声をかけるという出来事が多発しているんだが、何か、心当たりは?」

 わたしは、黒っぽいスタジャンを着ているのだが、

「とくに、見かけませんけど…」と応えると、

「じゃ、おたくの氏名、住所、を教えて」と警官はノートを取り出して、メモを始める。電話番号と、生年月日も訊かれた。ノートが見えたが、すでに10人ほどの名前が書かれていた。

 そのときは、いちいちメモまでとって、ご苦労なことですね、と思っただけだったが、その後、歩きながら、よくよく考えてみれば、生年月日まで訊くなんて、このプライバシーに煩い昨今の風潮に反してなんてことだと思ったが、そこで、ハッとしたのだが、もし、そこで「何で生年月日まで答えないといけないんですか?」と、もし、「反抗的」な態度でもとったら、私は黒いスタジャンを着ていたし、職務執行妨害なんていうことで、署まで連行されて更に取調べを受けたんじゃないだろうか、と気づいた。

 そもそも、「この辺で、この時間帯に不審な男が出るのだが」という問いかけ自体が、私に対して、その「不審な男」ではないかと、疑っているのではないかということ、ではないか。それで、あとあと、ほかで聞きつけて、容疑が深まれば、さらに調べられるように、住所、氏名、電話番号、生年月日を確認したのではないだろうか。それを述べる経過の中で、怪しい仕草はないかとか、見ているのだ。

 まあ、警察が、治安の維持のため、不審者を取り締まるのは結構なことだが、ウォーキングなどで、毎日出歩いていると、とんだところで、変な嫌疑をかけられかねないから、つくづく気をつけねばならないと、思い知らされた一件だった。
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