安倍首相の辞任は、日本の空気を入れ替えるか！？

８月２８日、安倍首相が辞任表明し、記者会見を行った。

安倍首相に対しては、賛否・支持不支持・応援批判等々、いろいろな見解があるだろうが、安倍首相が辞めることで、はっきりしていることがある。

それは、日本社会に蔓延する、「ウソをついても、しらを切り通せばいいんだ！」という病弊が一掃されることである。この場合、「ウソ」には、疑惑・不正・証拠隠滅・捏造・改竄等々が含まれる。これら、普通の人には「許されない」ことが「エライ人」には許されるというやりきれないことが大手をふるって罷り通ってきた世の中が終わるのである。

オリンピック開催都市コンペのプレゼンテーションで、安倍首相が、福島原発の汚染水問題は「アンダーコントロール」されていると、世界に向かって大ウソをついても、イケシャアシャアとしていられる――これが、安倍長期政権を象徴していただろう。

よく、人が止むを得ず悪いことをしたとき、「それは社会が悪いからだ」と言うと、「なんでも社会のせいにするのはよくない」という訳知り顔のバッシングがくる。
しかし、一国の最高権力者が、世界に向かって大ウソをこいてもイケシャアシャアとしていられる世の中では、いかに大人が子供に対して「ウソをつくのはよくない」と教え・叱っても、子供は「ウソをついてもしらを切り通せばいいんだろう！」と、世の中の空気を読んだ対応をするのは目に見えている。

安倍首相の「政治」については、玄人筋から、米国トランプ大統領との良好な関係を重視して、評価する向きもある。→http://tanakanews.com/200828abe.htm
これは、非常に難しい問題で、良し悪し複雑な側面を持つのが政治家だから、私たち、一般国民としては、良い面をひろげ悪い面は何とかしてほしいと、期待するしかないのだろうか。