面白くなってきた、セ・リーグのペナントレース

　昨日の、阪神×ヤクルト戦は、阪神が、８－７で辛勝したものの、内容は酷かった。

　というのも、８－１で勝っていて９回裏を迎えた阪神は、守護神の藤川を送るまでもなく、福原で「楽勝」というムードだった。
　ところがである。この福原の出来が非常に悪かった。先頭打者を四球で歩かせると、一死後、ホワイトセルに特大の本塁打を浴びる。その後も、安打と四球で満塁なったところで、遂に、セーブのつく権利をもって藤川を投入。
　最初の打者は三振で打ち取り、続く打者は、センタ－フライ。さすが藤川、これでゲームセットかと思ったその時、センター柴田が、まさかの落球。これで、満塁の走者は全員帰塁し、２点差。
　まだまだ大丈夫と思っていたら、次の打者を三塁ゴロで打ち取って、今度こそゲームセットと思ったが、しかし、ここで又しても、三塁新井がファンブルして、１塁セーフ。この走者が盗塁した後、さすがの藤川も動揺していて、大暴投をし、２塁走者は一気にホームインして、とうとう１点差に。
　さあ、これでホームランが出れば、同点さらには逆転へと追い詰められるところまでいって、最後は藤川が踏ん張って、２塁フライに打ち取って、ようやくゲームセット。
　阪神はなんとも、みっともない試合をしてしまったものだ。
　まあ、せめてもの救いは、９回の６失点のうち、藤川の４失点は、すべてエラー絡みなので、藤川の自責点にはならず、防御率は、０．８４と、少し良くなったこと。また、あまりに酷いエラーの連発で、却って、明日以降には、影響が出ないだろう（という希望的観測？）ということ。

　さて、これで、阪神は首位ヤクルトとのゲーム差を４とした。しかし、３位巨人が、阪神に０．５ゲーム差で迫っている。そして、４位５位の広島、中日は、首位に６．５ゲーム差とやや離れているが、まだまだあきらめない位置に付けている。

　しかも、明日からは、巨人は中日と対戦する。ここで星の潰し合いをして、共にゲーム差が離れるか、それとも、巨人が３連勝して、中日を突き放すか、こちらの対戦も目が離せない。

　他方、ヤクルトは、最下位の横浜との対戦だが、横浜は、昨日まで、対中日に２勝１敗と勝ち越してきているし、後半戦はそれなりによくやっている。ヤクルトも油断していると足元を掬われそうだ。

　阪神は、苦手としている広島とだから、要注意だ。まあ、投手陣は、能見、スタンリッジと、最強陣をもってこれるが、第３戦目を誰にするかは、不明。悪くても２勝１敗で行きたいが、首位に追いつくには、３連勝と行きたいのだが、果たしてどうなるか。

　そして、その後の日程も、興味津々。

　金曜日以降の連戦は、巨人×ヤクルトがあるし、その次は、阪神×巨人、そして、再び阪神×ヤクルト、という具合になっていく。首位争いが佳境に入っていく。

　まあ、ここらあたりが、セ・リーグ、ペナントレースの行くへを、大きく左右する戦いになるのは、間違いないだろう。

　当分、目が離せない。